「この俺は、Perfectな人間なんだ。お前とは訳が違う!」
「あんたは言ってることめちゃくちゃなのよ!この頭からっぽ人間!!」
「What!?お前俺を侮辱する気か!?」
さて、この状況をどうしよう。
とりあえず、わかることが1つ。
これって「犬猿の仲」っていうんだよね?

ことの発端は、数分ほど前。
真奈美せんせいに会いに職員室へ向かった先の話。
補習に関してのアドバイスは教師へ。
そういうのが普通かなって思ってね。
せんせい1人じゃ頼りにならなそうだからB6のせんせいたちにも聞いてみる?って聞いたけどは「いや」の一点張り。
どうやらはB6のせんせいたちを知っているようだ。
だからか余計に嫌がる。
関わり持たないのは別にいーんだけどね。
・・・あのせんせいたち、顔だけはいいし。
「しつれーしまーす」
中に入ると、真奈美せんせいはいなかった。
どうやら席を外しているらしい。
他の先生もおらず、広い職員室はしんと静まりかえっていた。
「いないわね・・・」
「ほんと、なにしてんだろーね」
「ま、いいわ。帰りましょ」
「えー?せっかくきたんだし待ってようよ〜」
「いや、帰る」
面倒なことになる前に、とでもいいたそうには踵を返してドアに手をかける。
だがそのほぼ同時に、ドアは開かれた。
「っ・・・!」
「・・・ん?なんだか」
なんだかいらっとする。
なんで、真壁せんせいがを呼び捨てにしてんの?
「・・・邪魔なんで、どいてくれません?」
少しどきっとした。
いつもの声音より低めの、夜に出会ったときみたいな声。
・・・なんでこんなときに?
「Hum・・・相変わらず失礼なヤツだな。年上には敬意を示すものだろう?」
「敬意を示すに値しない人に見せる敬意は持ってないし」
「What!?俺のどこが値しない人間だ!?」
「全部よ、全部」
あーやだやだ、とは首を振る。
・・・なんだろう、この空間。
とにかく、すごーく知り合いなのはわかった。
「あーあ、久々に会ったと思ったらまたやってんなぁ」
「あ、草薙せんせい」
「よっ」
呆然としてたら草薙せんせいが違うドアから入ってきた。
「あの2人、どういう関係なんですか?」
「あぁ、は3年前から俺たちと付き合いがあるんだよ」
草薙せんせいが丁寧に?説明してくれた。
の両親は共働きであの真壁財閥のグループ会社で働いている。
ところが3年前、突然の海外転勤が決まって、両親は海外へ。
もついていこうと思っていたらしいが、その時たまたまであった翼せんせいに空き部屋をタダで貸すと言われ。
両親は「それなら安心だ」とを日本において行ってしまったらしい。
・・・なんか色々ハチャメチャな感じがするんだけど。
ほんとにあってんの?草薙せんせい。
「ま、俺が聞いた話はそうだったなー」
「へえ・・・じゃあなんであんな仲悪いんですか?」
「あぁ、翼にとってはぜんぜん普通なんだよな。あいつ妹できたみたいに喜んでたし」
「・・・あれで?」
睨みあい、いがみ合い。
あの姿を見てどこが喜んでいるんだ?
そして冒頭に戻る。
言い合いはヒートアップしていてある意味手がつけられない・・・というか、つけたくないというか。
「草薙せんせい、とめないの?」
「とめてもいいんだけどな・・・あれ、結構とめんの大変なんだよ・・・」
もう嫌になる、といわんばかりに大きくため息をつく。
なんとなくそれは想像できるけど。
をこのままにはできない。
「」
「うるさい、黙ってて」
後ろから声をかけると冷たく言い放たれる。
いまだには真壁せんせいと睨みあってる。
こういうも悪くないけど。
学校で、こんなは見せたくない。
「ほら、」
「うっさいって言ってるでしょっ・・・!」
手首を掴むとその手を振りほどこうと勢いよく手を振り上げる。
それを制するように掴む力を強め、振り上げた先で手を止めた。
少しだけはっとしたような顔で、はおれを見てる。
「真奈美せんせいもいないし、今日はかえろ?」
「・・・」
何も言わずに視線をはずし、手からは力が抜けた。
ゆっくり手を離すとは何も言わずに職員室を出て行く。
「じゃ、せんせいがた、お疲れ様でーす」
「あ、あぁ・・・」
なんだか呆然としてるせんせい方をほっといてを追いかける。
早くしないと見失っちゃう。
「・・・おい一」
「ん?なんだ?」
2人の去ったあと、翼は一に問いかける。
「あいつ・・・あんなにすんなりおさまったこと、あるか?」
「いや、初めてだ。大概は誰かが殴られるかするんだけどな」
珍しいこともあるもんだな〜、などとのんきに言う一を横に翼は考え込む。
(あのが・・・?)
にやり、と翼の顔が不敵な笑みを浮かべる。
「クックック・・・ハーッハッハッハ!!!」
「どわぁっ!翼、突然笑い出すな!!なんだよ!」
翼の高笑いが職員室中に響き渡る。
その顔は先ほどまでの険悪なムードが全く見られない。
「面白い、面白いじゃないか!これからが楽しみだ!なぁ永田!」
「はい、翼様」
「永田さんまで・・・なんなんだぁ?」
***
「っ!」
見つけた場所は校舎の外だった。
走って追いつくとは横目でこちらを見てすぐに視線を前に戻す。
機嫌は悪いままのようで歩く速度はいつもよりも早い。
「はー、って足速いね」
「・・・なんのよう?」
「をデートに誘いに」
「は?」
何言ってるの?という目でこっちを見てくる。
おれは気にせず笑顔でこたえる。
「今から1時間後、駅で待ってる」
迎えに行くよ。
これからは夜の時間。
「・・・行かないわよ」
「えー?でもおれ、来るまで待ってるから」
ストレス発散なら、これしかないでしょ?
は絶対来てくれる。
なんだか知らないけど、そこは信じてる。
だって、即答しなかったしね。
あぁ、夜が楽しみだ。
***
予想外に続きが長くなりそうなのでとめます。
B6との関係は翼つながりということで。
次は夜デート!!!の予定!!!!
2009/08/26